精神科病院の長期入院患者さんや施設入所者の方の地域生活を実現するための岩宇地区の協議会が

12月1日に岩内保健所で開催され、16名が参加しました。

前半は(1)話題提供「長期入院にある方の地域移行支援の障壁について~その実践から感じること」と題して

NPO法人しりべし圏域総合支援センター代表理事/北後志地域生活支援拠点等整備コーディネーターである

安田亜子氏からお話し頂きました。

精神保健福祉医療の領域でのこれまでのキャリアと実践を踏まえて、実際の地域移行支援の障壁(①ご本人のなかにある障壁

②医療のなかにある障壁、③地域のなかにある障壁)について、また、地域移行を進めるために/長期入院にある方が幸せに

暮らすためにという観点から、支援者としてのあり方、潜在的にニーズに気がつくための支援の継続、権利擁護としての情報提供

精神科病院と協働する力量形成、病棟転換型の住まいの創設などについて、ご教示頂きました。

続いて、(2)研修報告「全道ピアサポーター研修に参加して~ピアサポーター文化の価値共有に向けて~」と題して

精神障がい者地域生活支援センターしりべしピアサポーターである船水氏とセンター長が共同で発表をしました。

内容は全道ピア研の研修内容、研修会のなかで船水氏が担当したところ、印象的だったこと、船水氏にとって全道ピア研とは?

最後に当職が現地参加した所感などを伝えました。

後半はグループワークを行いました。テーマは、発表者への質問、発表を聞いて印象的だったこと、問題意識が深まったこと

取組んでみたいと思ったことなど、感想全般の共有で、最後に参加者全員から、一言ずつコメントを頂きました。

以上、当日の協議会の概要を報告しました。あらためて、今回は地域移行支援の障壁について、多角的な視点から考える機会となったと

同時に、推進していくために重要となるポイントを学ぶことができました。

また、ピアサポーター研修会の参加報告を通じて、ピア文化が有する本質の一端について伝えることができました。